みなさんこんにちは!
感染拡大は止まりませんね。
さて、最近は
コロナ感染中の治療と並行して、
感染後についての研究も
かなり盛んになっています。
今日は
男性の性機能への影響についてです
意外と気になりません?
こーゆー研究w
ではいきましょう!
SARS-CoV-1は精巣への影響が強かった!
実は
SARS-CoV-1は
精巣に影響が結構あったんです。
だから、
SARS-CoV-2ことCOVID−19も
精巣への影響があるんじゃないか?
と研究者たちは予想します。
こういった背景から
この研究は自然と熱が入るんですね。
精子はACE2が豊富!感染する?しない?どっち?
今日はこの論文を
参考にさせていただいてます。
まず、前提として
COVID−19は人のACE2に結合して感染します。
で、精巣にもACE2は
結構発現しているんですね。
なので、自ずと
感染しやすいんじゃないか?
と予想が立ちます。
赤矢印の黒く染まっているところは
ACE2が精細管に
存在していることを表しています。
で、実際、精巣はどうなるのか?
結論:精巣へダメージがあるがCOVID−19の存在は確認できなかった!
ふむふむ。
で、機能的にはどうなんでしょう。
別の論文で、
精子の機能についてみてみましょう!
<対象>SARS-CoV-2に感染し、治癒が確認された男性43例
外来、入院、ICUの3群に分類して比較。
赤線を引いた部分は有意差がついている項目
- 精液検査(Total Sperm number)
- 精子の生きている割合(Vaitality)
- インターロイキンの変化(Interleukin)
ICUまで行った症例は
精液検査、精子の生きている割合が0になっています。
つまり
ほぼ無精子になっている。
なんとも恐ろしい事実です。
この機序は
発熱によるものなのか
炎症性サイトカインによるものなのか、
はたまた、
ウイルスの直接的な作用によるものなのか
未だ不明です。
冷凍保存は可能か?
精子に影響があるとなると、
おのずと精子バンクによる
冷凍保存にも影響がでてきそうです。
実は
同じエンベロープRNAウイルスである
インフルエンザは
冷凍保存すると数十年間も生存します。
なので
COVID−19も
冷凍保存されると
生存し続ける可能性が高いです!
精子バンク側としては
冷凍保存する前に
精子がCOVID−19に
感染しているかどうかを
検査する必要があります。
論文によっては
精液への感染が
確認できたというものもあれば
できないという論文もあり
かなり微妙な結果です。
とにかく冷凍保存する前に
絶対に感染していないといえる
検査耐性を整える必要があるでしょう!
また、数十年、数百年後に
COVID−19が蔓延しないためにも!
まとめ
- SARS-CoV-1は精子への影響が大きかった
- 精巣はACE2が豊富
- 精子・精巣への感染は否定的な意見が多い
- 重症化するほど精子の機能は弱まる
- 冷凍保存することでCOVID−19は数十年も生きる可能性がある
以上が本日のまとめとなります。
調べてみると
この分野の研究が
かなりたくさんされていて
びっくりしました。
昔より
不妊治療や精子の冷凍保存などが
増えてきましたからね。
とにかく、
COVID−19は感染後も
いろんな影響を及ぼす
とんでもねーウイルスだってことが
改めて確認できました。
みなさんも
くれぐれも感染しないように
気をつけてくだい!
では
See you next time!!