みなさんこんにちは!
ここまで約400人ほどの
COVID−19患者をみてきましたが、
やはり多くの方は
後遺症を残して退院していきます。
その中でも
やはり1番生活に影響を与えるのは
肺の機能障害でしょう!
在宅酸素両方を導入して
退院される方もいます。
こんな方がいました。
いままでゴルフを生きがいにしてきた!
日常生活に酸素が必要になると
満足にドライバーが振ることができません。
先生どうしましょう・・・。
ってことで今日は
後遺症としての
肺機能障害についてみていきましょう!
感染後の肺は固くなる!
まずはじめに、
COVID−19に感染すると
どんな肺になるかみてみましょう!
画像員:仙台空港クリニック
感染初期は図のAのように
淡いすりガラス影が出現します。
これが、時間が経つと
図のBのように
線維化が進行します。
もともと正常な肺は
みずみずしいスポンジの様で
適度な弾力があります!
これが、COVID−19に感染すると
固くてもろい
乾燥したヘチマの様になります。
労作時に酸素が下がる!
固くなった肺は
酸素を効率的に
取り込むことができなくなります!
特に、動いた時に
それが顕著に現れます!
なので、
じっとしてれば問題ないが
ちょっと動いただけで
すぐに息が切れてしまいます。
私が診療した重症患者の中にも
安静時は問題ないが
労作時に血中酸素濃度が
容易に下がってしまう方がけっこういます。
そういった方は
やむなく
在宅酸素療法を導入して
退院していきます。
リハビリで改善が見込める!
ではなにかいい方法はないのか?
あります!
退院後に
呼吸器のリハビリを行うことで
ある程度の呼吸機能は改善します!
こちらの論文は
COVID−19に罹患後に
呼吸器のリハビリを6週間行った場合に
どれくらい呼吸機能が
改善したかを調べた論文です。
結論:めっちゃ改善した!
内容をみてみましょう!
評価項目は以下
- FEV1
- FVC
- FEV1/FVC%
- DLCO%
- 6-min walk test
難しいと思うのでざっくり
・1〜4は肺機能を評価
・5は6分歩いて心肺機能がどうなるか→持久力を評価
っていう感じです!
結果は図の様になりました。
Intervention:呼吸器リハビリを行った群
Control:なにもしなかった群
グラフでみても、表でみても
Intervention群で圧倒的に数値が改善してます!
これはかなり
効果が期待できそうです!
なので私は
呼吸機能が大幅に低下した方には
積極的にリハビリを
行うようにしています!
今回の論文では
こんなメニューを
行ったようですが、
動画じゃないと
あまりわかりません。
自宅でできる簡単なリハビリとしては
こちらの動画が参考になります!
おすすめアイテムとして
トリフローやパワーブリーズがあると
自宅で効率的に
呼吸筋を鍛えることができます!
労作時呼吸苦がある方は
是非購入して呼吸筋を鍛えましょう!
まとめ
- 感染後の肺は固くなる
- 労作時に酸素が下がる
- リハビリで改善が見込める
本日のまとめは以上になります!
コロナは感染しているときだけが
コロナじゃありません!
改善後も後遺症として
襲いかかってきます!
呼吸機能の後遺症は
リハビリで大幅な改善が見込めるので
今現在、労作時呼吸苦がある人は
頑張ってリハビリしましょう!