みなさんこんにちは!
コロナ新規陽性患者が指数関数的に増えています。
なんといっても問題となるのは
重傷者の絶対数が増えていることです。
正直、軽症者は単なる風邪で終わってしまうので
どんなに数が増えようと問題ありません。
ただ、高齢者や生活習慣病を複数持つ方は
どうしても重症化のリスクが高いので
この層が感染すると重症化の数は増え続け
医療崩壊まっしぐらになります。
さて、本日は実際にコロナ診療をしている
私、”医ー者んてん”が入院患者をみる中で
感じたことや注意すべき点について解説します。
めちゃくちゃ重要な内容であり、
是非、日本の多くの方に見てもらいので
どんどん拡散してほしいです。
知るか知らないかで生きるか死ぬか
分かれると思います。
重症度のわりに呼吸苦がない
まず知ってほしいのはこの事実です!
いろんな重症患者を見てきましたが
みんなそろって
「苦しくない」といいます。
血中酸素濃度が低くて、大量酸素投与を行い
それでも血中酸素濃度が正常値まで戻らない。
そんな人でさえ呼吸苦を訴えません。
また、胸部CT画像で明らかに
重症な肺炎像を呈していても
ケロッとしている人がたくさんいます。
コロナウイルスはまるで死神のように
ゆっくりと忍び寄り、突然息の根を止めにきます。
おそらく、自宅やホテル療養中の方が
亡くなったケースも気づいたときには
生命を維持するのに必要な酸素濃度を
保てない状態だったのではないかと考えます。
おそらく国会議員さんが亡くなったのも
同じ理由だと思います。
昨年はコロナウイルスの突然死の原因は
血栓イベント(心筋梗塞、脳梗塞、肺血栓塞栓症)
が多いと指摘されていました。
これらは重症化した人たちが起こすので
あまり軽傷の状態では起きにくいです。
つまり、重要なのは
いかに軽傷から中等症・重症へ移行するタイミングを見極めるかです。
重症化する前に早期に気付くためのポイント
血中酸素濃度が低くても
呼吸困難がでないのであれば
どんなところに注目すればいいでしょうか?
ずばり”呼吸数”です!
呼吸困難を感じていなくても
いつもより呼吸回数が多かったり
肩を使って呼吸している時は
病状が進行している可能性があります。
自宅・ホテル療養している方は
ここに注目してください!
また、身体所見として低酸素状態の場合は
チアノーゼという皮膚や爪が青紫になる所見がでます。
これが出現した場合も病状の進行を示唆します!
ステロイド投与で劇的に改善をする
軽傷から中等症・重症に移行しつつある状態のときに
ステロイドを投与するとだいたいの方は
劇的に病状が改善します。
38〜39度くらいの熱がずっと持続して、
急に酸素化が悪くなったタイミングで僕らは使用しています。
使った直後から熱は37度未満に解熱します。
例えるなら株価の暴落の様です。
その後血中酸素濃度に関しては遅れて1週間くらいかけて
ゆっくりよくなっていきます。
まれにここから再度、熱がでて
一気に病状が悪化するケースがあります。
こうなったらステロイドを使用してもなかなか改善しません。
おそらく亡くなってしまうケースはほとんどが
こういったケースかと思われます。
呼吸苦・咳は病状が落ち着いてからでる
ステロイドを使用して病状がよくなって
初めて呼吸困難を実感します。
ここから咳も盛んにでるようになります。
この2つの事象から呼吸困難がでない
ある仮説をたてることができます。
呼吸困難は図のように
化学受容器と機械受容器からの神経回路を介して
大脳皮質がキャッチして呼吸困難を感じます。
咳は化学受容体がないもののほとんど経路は同じです。
コロナウイルスは味覚障害や嗅覚障害といった
神経への障害を起こすことがわかっています。
同様にこの機械・化学受容器から大脳皮質までの
神経回路が障害され大脳皮質に信号が届かないのでしょう。
だからこそ、ステロイド投与後に神経障害が解除され
呼吸困難、咳を生じるのでしょう。
経験上はだいたいステロイド使用後から1−2週間ほどで
呼吸困難感は日常生活ができるくらいまでに改善します。
まとめ
今回は今までわたしがコロナ診療をしてきて
特徴的だと思ったポイントをあげさせていただきました。
繰り返しますが、コロナ感染症はほんとに
”呼吸困難””を感じません!
だからこそ
”呼吸数、肩呼吸、チアノーゼ”
に注意して見ましょう。
そうすることで重症化する前に
病院受診をすることができ自分の命を救うことができます。
この事実はほんとに日本国民みなさんに
共有してもらいたいです。
知り合いの方などにどんどん拡散していただければと思います。
みんなでこのつらい時期を乗り越えましょう!
他にもコロナ予防としてビタミンDをすすめています!
合わせてこちらの記事も参照ください!
See you again!!