みなさんこんにちは。
どこもかしこもPCRばっかりです。
PCRってそんなに優秀なんでしょうか?
少なくとも今の政府よりは
優秀なのは間違いないですが、、、
使い方を間違えると
感染を広げるリスクを高めます。
まーすでに感染は広がっているので
有効に使えていないんですが。
今回はPCRについて
最低限押さえておきたい
ポイントについて解説します。
PCRってどーやってやるの?
まず鼻から綿棒を入れて
喉の奥を触り、咽頭拭い液をとる。
最近は唾液でも可能。
採取してきた液体から
RNAというウイルスの核酸を抽出します。
RNAは不安定なこともあり、
一度、DNAに変換する必要があります。
そして特異的なDNAを増幅する。
増幅を繰り返し行い
特異的なDNAが一定数を超えると
陽性と判定できる。
見ての通り、
検体採取から増幅まで
いろんな過程がある。
増幅の際には絶妙な温度管理が必要。
どこかで不具合が生じると
結果は不正確になってしまう。
PCRの検査性能
PCRの検査性能は
感度70%、特異度99%です。
「感度」:陽性の人を正しく陽性と判定できる割合
「特異度」:陰性の人を正しく陰性と判定できる割合
これらを簡単に解釈すると
「感度」:陰性だったときの信頼度
「特異度」:陽性だったときの信頼度
となります。
つまりコロナのPCR検査をうけて
陰性と判断されても30%の確率で陽性(偽陰性)
陽性と判断された場合は99%の確率で陽性
となります。
図で表すと
陰性 = ?
陽性 = 陽性
となります。
こういった特性の検査上、
どういった時にPCRをするのが有効かというと
怪しいと思っている患者に対して
”確定診断”をつけるときです
怪しくない人に行うと
30%は偽陰性になるので
わけわからなくなります。
PCRを増やせば偽陰性は減るか?
ここで1つこんなことが思い浮かびます。
PCRを複数回行えば
偽陰性の数が減るんじゃないかと。
つまり
0.3×0.3×0.3×・・・・
というふうに偽陰性の可能性が
0に近づくんじゃないかと。
確かに確率論的にはそうなります。
しかし、単純に確立論的に
うまくいかないんです。
PCR検査の検体は
咽頭拭い液や唾液からとりますが、
そもそもそこに
ウイルスが排泄されない人も
いるみたいなんです。
つまり、何回PCR検査をやっても
陰性と出続けてしまうということです。
何回やっても陰性。さーどうする?
これは僕も経験したのですが、
どうみてもコロナ感染症だと
疑っていた患者が(典型的な肺炎像と感染暴露歴あり)
何度やってもPCRは陰性でした。
しかし、人工呼吸器につなぎ、
気管の奥からとってきた
痰の検体のPCRでは
陽性が確認されて
そこで診断となりました。
この症例から
PCRってぶっちゃけ意味ないな!
疑わしいやつはずっと疑え!
と思いました。
重要なのは臨床診断!
PCR件数を増やしても
偽陰性の数は多少なりとも減っても
完全には減りません。
というか、正直いまの使い方は
お金のムダとしかいいようがないです。
じゃーどうすればいいのか?
一番は臨床診断で疑わしいと判断したら
コロナとして扱うってのが
一番理にかなっているでしょう。
重症感のある人は入院させ、
軽傷の人は自宅待機させる。
PCRの結果にかかわらず!
もはやPCR意味ないですねw
とにかく陰性にだまされるな!
一番やってはいけないのは
偽陰性を野に放つことです。
感染を広げてしまうからです。
よくある話ですが
会社にPCR陰性だったという
証明がないと出社できないと
いわれたので、検査してくださいっていうやつ。
気持ちはわかりますが、
めっちゃあぶないです!
偽陰性が30%なので、
陰性だから出社させて、
その後会社でクラスター。
絶対やめてくださいね。
まとめ
- PCRは過程がめんどくさい
- 感度70%、特異度99%
- 偽陰性が30%でる。陽性ならほぼ診断確定。
- 回数を増やしても偽陰性は減らない。
- 重要なのは臨床診断!
- 怪しいと思ったら自宅療養を!
本日のまとめです。
ひとことでいうと
かぜっぽかったらコロナだと思え!
PCR陰性でも安心するな!
以上!
See you next time!!