みなさんこんにちは!
ここ最近、ありえないくらいの勢いで
コロナ陽性患者が増えています。
ほとんどの方は自宅療養を
指示されていると思いますが
今問題となっているのは自宅療養中に
急変死をする人が増えていることだ。
今回はそれを防ぐための
便利なアイテムについてご紹介する!
Happy hypoxia
療養中の急変死には理由がある。
コロナ肺炎は
”happy hypoxia”といって
呼吸困難を感じない。
新型コロナ肺炎で新しく命名された単語だ。
つまり苦しくないので気づいたときには
血中酸素濃度が低くなって倒れてしまう!
これを防ぐために療養中に
血中酸素濃度をモニタリングすることが重要となる。
SpO2とは
われわれの血中酸素濃度は
”SpO2”という値で表示される。
これは経皮的酸素飽和度といって
・経皮的 = 体の外から
・酸素飽和度 = ヘモグロビンと酸素の結合割合
を表示している。
図のように光を使って測定する。
通常SpO2≧96%が正常である。
これが96%を下回って来た場合は
通常われわれの体は脳が
危険と感じて呼吸困難を感じる。
しかし、コロナ肺炎では呼吸困難を感じないため
多くの人がまだ大丈夫と思ってしまう。
ちなみにSpO2:80%台ですら
呼吸困難を訴えないひとがたくさんいる。
もし、SpO2が測定できる
デバイスが手元にあるなら
SpO2が80%になるまで
息どめしてみてほしい。
絶対に不可能なことがわかる。
おすすめデバイス
実はSpO2の測定は家でも
簡単に測ることができる。
安価で手頃に手に入るので
自分の命を守るためには是非もっておこう!
<パルスオキシメーター>
これはよく病院などで使われているやつで
正確性が高い!
爪の上から光を通して測定する。
爪は皮膚より光を通しやすいので
正確性が高い場所なのだ。
注意点だが爪で測るので
マニキュアなどつけていると
正確に測れないので注意が必要だ。
<スマートウォッチ>
正確性はパルスオキシメーターに劣るが
最大の特徴はずっと装着していられるため
経時的な変化をすぐにとらえることができる。
正確な値が出なくても
経時的な変化追えるので
悪化していることにすぐに気づくことができる。
実際、スマートウォッチでの
SpO2が低くなったとのことで来院された患者は
しっかりとした肺炎像があり
入院してから急激に悪化した。
しかし、すぐに治療を開始することができたため
その後病状は安定し退院することができた。
スマートウォッチで命が助かった症例といえよう。
呼吸数にも注目せよ!
SpO2の他にもう一つ
注目してほしいとこがある。
”呼吸数”だ!
下記の図を見てほしい。
PAO2というのは血中酸素濃度のことだが
これが60mmHgより下がると
急激に呼吸数が増えることがわかる。
そう、呼吸数に注目すると
血中酸素濃度が下がっていることがわかるのだ。
ちなみに先ほどのSpO2とPAO2には
このような関係がある。
SpO2:90% = PAO2:60mmHgとなる。
ここからわかることは
呼吸数が増えはじめたら
PAO2<60mmHg ⇔ SpO2<90%
となるため、かなりの低酸素血症が疑われる。
呼吸数には十分注意しよう!
まとめ
- コロナは呼吸困難を感じない
- SpO2測定デバイスに”パルスオキシメーター”と”スマートウォッチ”
- 呼吸数に注目せよ!
本日のまとめはこれになります。
最後に医師としては非常に悲しいのですが
現状、救急車や入院の受け入れは
重症化リスクが高い人を優先としている。
というか、そうせざるを得ない。
ほんとにベットが全然足りていない。
2021年1月13日時点で
東京の入院受け入れ要請待ちは
7000人オーバーとなっている。
普通に考えてありえない数字だ。
だからこそ、まだ軽傷な方は
家で療養していてほしい。
そして自分でモニタリングして
危険信号がでたら病院に来てほしい。
みんなで強力しないと助けれる人が助けられない。
コロナ患者をみてる私、
医ー者んてんは頭を下げてお願いする。
ではSee you next time!!