みなさんこんにちは!
いやー
日本政府も焦って
いよいよアストラゼネカ、モデルナの
ワクチンを承認しました。
アストラゼネカ製は
血栓症の副作用が話題となっています。
まー実際、
日本の今の状況からすると
100%接種した方がいいでしょう。
ただ、どうせなら
合併症が少ない製品をうちたいですよね。
そういった観点から
日本ではアストラゼネカ製を
避けるヒトが増えると予想されます。
争いが起きなきゃいいですが。
さて、
実際、アストラゼネカ製の血栓症とは
どういったものなのでしょうか?
今日はここについてみていきましょう!
ワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症(VIIT)
米国血液学会から
ワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症(VIIT)という
あまりにも長い
病気についての詳細が書かれていました。
ここについて少し見てみましょう!
※アストラゼネカではなくJ&Jのワクチンのデータになります!
- 脳洞静脈血栓症/内臓血栓症を含む、まれな部位における血栓症
- 中等度から重症の血小板減少症
- ELISA法による血小板第4因子(PF4)/ヘパリン複合体抗体検査(HIT抗体検査)、血小板活性化アッセイで陽性
つまりは、
ワクチンを接種することで
血液を固める作用がある血小板に対して自己抗体ができて
体の至るところに血栓を作るよ!ってことです。
われわれは集中治療管理で
よくヘパリンという
血液をさらさらにする薬剤を使用しますが、
その副作用でHITという
全身の至るところに
血栓を作る病気がでることがあります。
まさにそれと同じということです。
頻度はまれだが若者、女性に多い傾向
J&Jワクチンを接種した
798万人に対して15人が出現。
そのうち1/3は死亡。
VITTを起こした患者の特徴は
- 55歳未満
- 80%以上は女性
- 血栓症を起こしやすい素因はほぼない
多くの患者は
血栓症や血小板減少が
指摘されたタイミングでは
すでに重症であった。
なるほどなるほど。
つまり、
早期発見がとにかく大事になります!
症状は多彩!接種後4−20日後は注意しよう!
VITTは
全身の至るところに血栓を作るので
多彩な症状が出現します。
- 激しい頭痛
- 腹痛
- 吐き気・嘔吐
- 視覚障害
- 息切れ
- 脚の痛み・腫れ
などなど、他にもあります。
注意点としては
ワクチン接種後
数日〜数週たってから症状が出現する点です!
接種翌日に出現する
発熱・倦怠感などの症状は
副反応の可能性が高いでしょう!
アストラゼネカワクチンのVIIT
<症例>
- 23例が報告
- 平均年齢は46歳(範囲:21~77歳)
- 16例(70%)が50歳未満
- 14例(61%)が女性
- 深部静脈血栓症の既往歴のある1例と、配合経口避妊薬を服用している1例を除き、血栓症を引き起こす可能性のある病態や薬剤の使用歴のある患者はいなかった。
- 発症前6~24日(中央値12日)にワクチン接種を受けた
<症状>
- 23例中22例が、急性血小板減少症を伴う血栓症(主に脳静脈血栓症)
- 1例では孤立性の血小板減少症を伴う出血性症状が認められた。
やはり
若年女性に多く、接種後数日〜数週に発症しています!
血栓は比較的まれな脳静脈に血栓が多かったようです。
この部位の血栓は症状としては頭痛・吐き気がでるでしょう。
まとめ
- 若年の女性に多い!
- 接種後数日〜数週後に発症!接種翌日は副反応の可能性!
- 血栓は全身にできる!特に脳静脈!
- 症状は多彩!頭痛・嘔気は注意!
- 変だと思ったらすぐに受診して採血を!血小板を確認しよう!
以上が本日のまとめになります!
アストラゼネカのワクチンを承認するなら
前もってこういった注意点については
知っておく必要があります!
国からもちゃんとした情報を
流してくれることを祈っています。
というか流すのが常識だと思ってます。
早期発見・早期対応して
大事な命をワクチンで
失わないようにしましょう!
あと、ワクチンの筋注で
手が不自由にならないことも祈っています。
では
See you next time!!