みなさんこんにちは。
オリンピックが終わりましたね。
一年延期したことで
結局は一番最悪なタイミングでの開催に
なってしまったことは
非常に残念でした。
第5波はまだまだ先が見えませんが
頑張るしかないので
たんたんと仕事をこなしていきます。
さて、今日はコロナの管理は
実はそんなに人工呼吸器が必要ないぞ!
っていう話をしようと思います。
あ、その前に
パルスオキシメーターがない方は
必ず買ってくださいね!
自宅療養中の突然死を避けるためには必須アイテムです!
人工呼吸器で陽圧管理しても良くならん・・・
COVID−19が大流行した当初は
肺炎が進行した時に
これまで通り
人工呼吸器で管理していました。
人工呼吸器の強みは
圧力をかけて
陽圧換気ができることです。
通常、我々は
陰圧換気を行っているので
肺炎でつぶれた肺は
なかなか広がりにくいんです。
人工呼吸器で
陽圧換気を行うと
つぶれた肺が広がるので
肺でのガス交換効率が上がります。
しかし、
人工呼吸器で管理しても
思ったほど改善しなかったんですね。
むしろ、圧力をかけることで
肺が破けるなどの
圧損傷が目立つようになりました。
人工呼吸器は
挿管チューブを
口から直接気管に挿入するので
かなりの苦痛を伴います。
発声もできなくなります。
あまり陽圧換気による
メリットがないのであれば
デメリットばかり目立つので
使う意味はなくなります。
ネーザルハイフローが主流!
ってなわけで、
現在は肺炎がどんなに進行しようと
あまり積極的に
人工呼吸器を使用しない
流れになっています。
では肺炎が悪くなった場合に
どうするかというと、
ネーザルハイフローという
鼻から高流量の酸素を
流すことができる
デバイスを使うことがほとんどです。
画像のように
鼻から酸素を流すので
自由度が高く、
食事も取ることができます。
投与することのできる酸素濃度は
人工呼吸器と
ほぼ変わらないくらいの量を
投与することができます。
管理も人工呼吸器に比べ
かなり楽なので
人手が少なく済みます。
大量のコロナ患者を見るためには
なるべく最小限の労力で
管理できることはとても大切で
その点を踏まえると
ネーザルハイフローは
人工呼吸器に比べ
かなり有用性が高いのです。
ネーザルハイフローは重症に入らない
知っている方も多いと思いますが、
実はネーザルハイフローは
重症患者の扱いになりません。
重傷者は
- ICUに入室
- 人工呼吸器
この2つのいずれかを
満たしている場合になります。
ネーザルハイフローに関しては
特別ICUで管理する必要はありません。
むしろ
隔離病棟を新規に作っている
病院がほとんどなので
ICU以外でネーザルハイフローを
使っているケースが
多いと思われます。
私の病院でも
一般病棟を隔離病棟にしており、
そこでネーザルハイフローを使っているので
重症患者は0人になります。
人工呼吸器に繋ぐ場合は
- 意識障害で呼吸ができない
- 心筋梗塞や脳梗塞などの合併症
- ECMO
これらの場合に使うことが多いです。
私も1例のみ心筋梗塞を発症し
人工呼吸器管理となりました。
それ以外は
どんなに低酸素になっても
ほぼネーザルハイフローで対応できます。
まとめ
- 人工呼吸器のメリットが少ない
- ネーザルハイフローが主流
- ネーザルハイフローは重症患者にはならない
以上が本日のまとめになります。
最近は
ふつうの酸素マスクだけでは
血中酸素濃度が保てないくらいほど
肺炎が進行してしまうケースが多いです。
救急車内では
通常の酸素マスクしかないので
搬送先が見つからない場合は
ずっと低酸素のまま時間が過ぎます。
本当に深刻な状況になりました。
今、コロナになることは
すぐに入院できないため非常に危険です。
外出したい気持ちをぐっと抑えて
感染対策に努めましょう。
必ず、感染は落ち着きます。
では
See you again!!
<※追記:重症患者が急激に増えてます!>
ワクチン未接種の場合はかなりリスクが高いです。
免疫力をあげる方法を少しでも取り入れて
この第5波を切り抜けましょう!
その中でも特にビタミンDは
重症化リスクを下げる可能性があり、
かつ安価なので
念の為、摂取するのはオススメです。
私も毎朝、必ず飲んで出勤しています。
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